6/23(木) 副業活用セミナーを開催しました。



令和4年6月23日に、高知県主催(高知家のIT Work事務局運営)による、『高知の経営者・事業責任者向け 副業活用セミナー』を開催しました。

本セミナーは、『とどこおっている業務をスマートに!「副業活用」でもっと成長する企業へ』をテーマとしています。都市部を中心とした専門知識を持った人材に、自社の抱える経営課題解決のための伴走支援をお願いする【副業人材活用】に取り組むきっかけ作りとして企画されたものです。

【イベント概要】
■開催日 :令和4年6月23日(木)
■時間  :14:00~17:00(開場 13:30〜)
■会場  :Bridge+(高知県高知市駅前町1-8 第7駅前観光ビル1階)/ オンライン(Zoom)
■参加費 :無料

【イベント参加者数】
参加者:24名(会場12名、オンライン12名)

 

開会挨拶、高知県の副業人材活用促進の取り組みについてご紹介




はじめに、高知県商工労働部 副部長の土居より開会の挨拶を行いました。

昨今、多様で柔軟な働き方が浸透しつつあり、主に都市部の大手企業やベンチャー企業において、副業が解禁されてきています。そうした専門知識を持った人材に、自社の抱える経営課題解決のための伴奏支援をお願いする【副業人材活用】という新しい人材活用の仕組みが広がりつつあります。

高知県においても、副業人材と県内企業のマッチングの取り組みを強化している、との説明がありました。



続いて、高知県庁 産業デジタル化推進課 の弘末から、県内企業のデジタル化推進に向けた、県・国の主な取り組みについて紹介がありました。

県においては、事業者支援の取り組みとして、中小企業のデジタル化に関する産業振興センターの支援体制を拡充しました。また、高知県商工会連合会にアドバイザーを配置し、小規模事業者に対する支援を強化しています。

その他、人材育成の取り組みとして、昨年度に引き続きデジタルやIT・コンテンツ関連の知識や技術を身に付ける一連の講座群として、高知デジタルカレッジを開講しています。首都圏であれば数十万円かかる講座が数万円で受講できるので、積極的にご活用いただきたい、との紹介がありました。

 

【第1部】外部の専門人材を活用!高知の企業におすすめの「副業制度」とは?




第1部では、株式会社みらいワークス(副業人材専用マッチングサイト「Skill Shift」運営)の岩本氏にご登壇いただきました。

副業人材の活用が実際にどのような企業・業務に向いているのか、高知の企業におすすめの「副業制度」「副業人材の活用法」についてのご説明をいただきました。

昨今の「副業解禁」を背景に、都市部に勤務する専門スキルを持った人材が、自分の力を発揮できる副業先を探しています。副収入アップという目的ではなく、「やりがい」や「経験」を求めている方が多いです。そのため、報酬も平均して月3~4万円が相場です。

一方で、人口減少に合わせ労働力人口が減少している中において、特に地方の企業ではこれまで以上に人材の確保が困難になっています。

こうした状況下において、経営課題解決に寄与するような、経験豊富で優秀な人材を既存の採用手段で「雇用」するには限界があります。

そのため、副業人材を活用し、都市部企業で働く優秀なプロフェッショナル人材を月3万円程度で活用できる仕組みは、高知県内の企業様には非常にメリットの大きな施策となります。

 

【第2部】実際に活用してみてどうだった?高知県内企業の事例のご紹介


第2部では、副業人材を既に活用している高知県内企業2社と、現在副業として携わっている方々にもお越しいただき、実際の活用事例をご紹介いただきました。

 

【1社目 株式会社相愛(WEBマーケティング&SNS運用アドバイス)】




株式会社相愛は、創業65年を迎えた高知県の老舗企業です。持続可能な循環型地域社会の実現を目標として、地質調査をメインとした建設コンサルタント部門と、地域の課題解決を目的とした社会実装部門を展開しています。

中でも、高知県の豊かな森林資源を活用した、「木質活用部門」では、木材を使った自社製品をECサイトで販売していましたが、売上アップの施策に悩んでいたそうです。

副業人材の活用に至った背景としては、以下のようなことがあったそうです。

● 社内の人材不足により、ECサイトの情報発信が滞っていた
● 雇用を進めたとしても売り上げアップにつながる根拠が弱い

そこで、SNS運用などWEBマーケティングの知見を持つ副業人材を募集し、アドバイスをもらいながら、売上アップにつながる施策を始めました。

現在は、東京で会社員として働く田中氏と副業契約を結び、週に一度オンラインミーティングを行いながらSNSやHPの分析を実施しています。

 



最初は、「アドバイスをもらったとしても成果を見込めるのか」「そのアドバイスを今の人数で実行に移すことができるのか」という不安はあったそうです。

そこで、毎週オンラインミーティングを行い、前週の振り返りや次回までのタスクを決めて実行することを繰り返しました。その結果、事業を着実に前進させることができている実感を持てたとのことです。

具体的な業務内容としては、SNSへの投稿や、そのための動画の編集といった業務への伴走支援を行ってもらい、問い合わせの増加や商品取扱店舗の拡大に繋がっているそうです。

また、株式会社相愛の担当者と田中氏がたまたま同級生だったため、非常にコミュニケーションがとりやすく、業務を進めやすかったそうです。実際に依頼した業務以外にも、田中氏自ら提案して動いてくれているところもあり、非常に助かっているようでした。

副業人材の活用に取り組んだ結果、専門性をもった人材との新しいビジネスの創出機会や、自社にはない新しい技術の検証へのハードルが下がるのではないか、と感想もいただきました。

 

【2社目 株式会社西日本開発コンサルタント(業務効率化アドバイス・RPA)】




株式会社西日本開発コンサルタントは、主に公共工事が原因で発生する、現場周辺の建築物の工事損害調査を実施する企業です。

工事損害調査が事業の中心ですが、技術を持った社員が社内でのデータ処理業務に追われ、現地調査に出向く時間が十分に確保できない状態でした。

副業人材の活用に至った背景としては、以下のようなことがあったそうです。

● 技術職員のデータ処理業務にかかる負荷を軽減、本来の現地調査の業務に注力できるよう、業務効率化はプロに任せたい
● 雇用求人の相談をして、「副業活用」という仕組みを知り、手軽に始められると感じた

募集を出した結果、東京でRPAの受託開発やローコード開発に従事しているエンジニアの江口氏と副業契約を結ぶこととなりました。



具体的な業務内容としては、メールやオンラインミーティングでコミュニケーションをとりながら、業務フローの整理や問題点の洗い出しを実施しているそうです。セミナー当時は、業務効率化に適した業務の洗い出しなど、業務効率化の前段階の準備を行なっているとのことでした。

最初は、「副業人材はどのような人なのか?」「どのくらいの技術力なのか」「費用はどの程度かかるのか」という不安があったそうです。

しかし、事前面談や、契約に向けたミーティングを重ね、具体的な要件に対する江口氏の的確な回答があったことから、安心して契約できたとのことです。費用面に関しても、実際にエンジニアを雇用するわけではなく、副業人材としての費用であればまかなえると判断できたそうです。

2社のご登壇の後には、セミナーに参加された企業様からも積極的に質問が行われ、非常に参考になったようでした。

 

【第3部】自社に必要な人材とは?副業活用シミュレーションワークショップ




第3部では、実際に自社で副業人材を活用するとしたらどんな人材が良いのか?を考える「副業人材活用シミュレーションワークショップ」を行いました。

事務局の小林氏より、「自社に必要な」副業人材を考えるための4ステップとして以下の内容が紹介されました。

1.会社の方針・これから力を入れたいことを整理する
2.課題や妨げになっていることを挙げる
3.必要な業務を考える(事前に配布した「副業に向いている職種一覧」から選択)
4.副業人材に入ってもらうと実現できそうな、Happyな未来を考える

副業人材の活用は低コストで新たな試みに挑戦できるという事もあり、参加者は自社のことを考えながら真剣にワークシートに取り組んでいました。

セミナーの後には、参加者が事例を発表した企業の方や副業人材の方に話を聞いたり、事務局に個別相談をしたりと、副業人材活用に向けて積極的な意見交換がなされました。

 

最後に


事業戦略や経営課題に対して、人材を常時雇用するのはなかなか難しいというケースは県内企業に多いと思います。

今回、企業からの事例発表があったように、副業人材活用により、専門的なスキルを持った人材を活用できることは大きなメリットです。特に、月3〜4万円の報酬額(相場)なので、コストが限られている企業様にとって取り入れやすいのではないでしょうか。

外部人材の活用に慣れていない企業様にとっては、「自社に必要な人材を考え、求人を作る」ことは難しいかもしれませんが、まずは高知家のITWork事務局に相談をしてください。専用のスタッフが、業務の課題や力を入れていきたいことをお話しして、一緒に求人を作っていくサポートを行なっていきます。

副業人材活用の施策が、企業様が成長する一つの手段となれば幸いです。

 

参加者アンケートに寄せられた感想(一部)


最後に、セミナーに参加された企業様から寄せられたアンケートの感想を紹介いたします。

〇副業活用は、誰でもできる単純作業を依頼するものだと思っていたので、印象が大幅に変わりました。特にコンサル・SNS/広告活用では悩まれている企業の方の声をよく聞くので、認知が広がれば取り入れたい県内企業はたくさんあると感じました。

〇社内でもDX人材の育成や、RPAツールの導入検討、SNSを使った広報活動など、これまでの分野とは異なったことを推進しており、副業人材の活用も新たな選択肢として検討を進めたいと思った。

〇導入事例をたくさん紹介いただいたり、実際導入した企業の生の声を導入者と参加者の双方から聞けた点がとても参考になりました。

以上