東京でジュエリー会社を経営していた浪上依里さん。高知へUターンし、現在は「株式会社DONUTS」で高知オフィスの副オフィス長兼インサイドセールスのグループリーダーとして社員のマネジメント全般を担当されています。
今回は、そんな浪上さんに高知での働き方や暮らし方について伺いました。
■プロフィール
高知県中土佐町出身。高校卒業と同時に、大阪にあるファッションの専門学校に進学。その後、海外のメンズアクセサリーの代理販売会社に就職。約 10年間勤めた後、東京で自身のジュエリー会社を立ち上げる。2018年、サスティナブルな暮らしを実現するために東京から高知へUターン。
■東京でジュエリー会社を経営。30歳目前に大成功。
―浪上さんは高知県出身と伺いましたが、Uターン前はどのようなお仕事をされていたのですか?
東京でジュエリー会社を経営し、デザイナーとして活動していました。扱っていたのは、女性向けのパーティーアクセサリーです。女性が特別な日に身につける髪飾り、ネックレス、ピアスなどのデザイン、製造、販売までを100%自社で行っていました。
―どのような経緯でジュエリー会社を経営することになったのですか?
私は高知県の中土佐町出身で、高校までは地元にいました。高校卒業後は、大阪にあるファッションの専門学校に進学。その後は、海外のメンズアクセサリーの代理販売会社に就職しました。世界中からさまざまなブランドの商品を輸入し、百貨店などに販売する会社です。当初は大阪配属でしたが、すぐに東京へ転勤することになり、20歳で上京。そこから29歳までの間、東京でブランドマネージャーを務めていました。そのなかで、いつかは自分がデザインしたレディースアクセサリーを扱いたいという思いが強くなり、自分のブランドを立ち上げることに決めました。パーティー用の髪飾り、ネックレス、ピアスなどを総合して「身飾り品」と名付け、「世界中の女性が愛する身飾り品を目指したい」そんな思いを込めて立ち上げたブランドです。元々は展示会のみで販売していましたが、いろいろなご縁で事業が拡大し、表参道とオンラインショップ・大手百貨店直営店を構えていました。
■自身のものづくりに違和感。自問自答する日々。
―東京でのブランド立ち上げは順調だったように思えますが、そこから高知へ Uターンしようと思ったきっかけは何だったのですか?いろいろなターニングポイントがありますが、最初のきっかけは時代がサスティナブルな方向へと向かい始めたことでした。2013年ごろから地域環境問題に注目が集まり、「持続可能であること」が求められるようになってきたんです。私自身もデザイナーをしていたことからトレンドに敏感だったので、自然と意識するようになり、スーパーでは有機栽培の野菜しか買わなくなったり、自分の価値観が少しずつ変わり始めたんです。サスティナブルな時代に変わり始めているときに、時代と自分との間にギャップを感じてしまいました。それを機に、自分のものづくりや経営スタイルについて自問自答するようになりました。
―一度地元を出たからこそわかる良さがありましたか?
まさに!私が農業の師匠と呼んでいる方がいるんですけど、その方から「あんたが20年間東京に行って揉まれてきたからこそわかる感動よ。そのまま高知におってもわからんかったやろ。外に出たからこそ良さが分かるがや。人生はそういうもん。」と言っていただいて、本当に感慨深いものがありました。
■株式会社DONUTSのサスティナブルな理念に共感し、入社を決意。
―IT業界への転機は何だったのですか?
3年間満足のいくまで農業に没頭しつつ、ジュエリーデザインの仕事を継続していました。高知でデザイナーをしながら関東にある工場を稼働させていたのですが、そろそろこのスタイルを変えたいと思ったんです。物ではなくて、自分のテキスタイルを売るビジネスに変えようと思ったのがIT業界へ飛び込むきっかけでした。実は、これはUターン当初から構想していました。そのためにはITの知識が最低限必要ですし、未経験から一通り学ぶには数年かかると思ったので、高知で自分に合いそうなIT企業がないか探すようになったという流れです。たまたま、知人がIT企業の求人メディアを運営している会社に勤めていたので、いろいろ相談したり、情報収集してもらったりと協力してもらいました。そんなときに「株式会社DONUTS」の求人に出会ったんです。当時、DONUTSは高知に進出したばかりで、立ち上げメンバーを募集していました。私はいつも直感力が働く方なのですが、経営理念や募集内容を見たとき、すぐに自分に合うなと思いました。
―決め手は何だったのですか?
―現在の働き方や仕事内容についても教えてください。
基本的に毎日出社してオフィスで仕事をしています。現在は、ジョブカンのインサイドセールスのグループリーダーを勤めていて、サービス内容を電話やメール、オンラインで案内する仕事をしながら、マネジメントを行っています。また、副オフィス長も兼任しています。
―普段、仕事ではどのようなことを意識されていますか?
一番意識しているのは、部下の心が豊かであるかどうかです。部下には、仕事は暮らしの一部であり、暮らしのなかに仕事があるということ。そして、暮らしと仕事をきちんと天秤にかけて、バランスをとるように伝えています。また、グループ内では常に働く目的を確認し合うようにしています。そこを押さえることでモチベーションアップにつながり、結果仕事の質が高まると思うんですよね。ITというデジタルな世界で働いているからこそ、社内での会話を大切していますし、部下ひとりひとりとの面談が貴重な時間になっています。
■日本中をジョブカンで効率化したい!
―現在の目標を教えていただけますか?
まずは、100名の雇用を達成したいです。これは単なる数字目標ではなく、都会とほぼ同等の水準で働く社員を増やし、その経済効果で高知に還元するという意味を持っています。また、日本中をジョブカンで効率化したいです!特に、地方には中小企業をはじめアナログ体質な企業が多いと思います。そこにジョブカンを導入していただくことで、企業のコストダウンを図り、企業の体質そのものを効率化したいと思っています。今、企業の DX化が重要視されている時代ですが、ジョブカンというサービスを通じて貢献することができたらとてもやりがいがあるのではないかなと思いますね。そして、持続可能な社会に一歩でも繋げていきたいです。
―最後に、高知へのU・Iターンを検討されている方へのメッセージをお願いします!
高知へのU・Iターンはメリットの方が多いと思います。私は東京から高知にUターンして暮らしや自分にかけられる時間が圧倒的に増えました。食べ物も美味しく、自然も近くにあって物価も安い、子育てするには申し分ない素晴らしい環境です。また、自分のやってみたいがすぐ叶う環境だなと思っています。例えば、一軒家に住んでみたい、車に乗りたい、毎週海に行きたいなど。私で言うと農業です。東京では諦めざるを得なかったことが、Uターン後すぐに叶いました。ぜひ魅力あふれる高知に来て、心豊かな暮らしを体験していただきたいなと思いますね。
【重要】高知家のIT~Work from KOCHI運営サービス終了のお知らせ
平素は「高知家のIT~Work from KOCHI」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
2017年からご利用いただいておりました「高知家のIT~Work from KOCHI」につきましては、2024年3月31日(日)をもちまして事業を終了することとなりました。
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これまでに、1000名近くの方に会員登録いただき、本事業を通じて県内企業に就職された方もたくさんいらっしゃいます。
これまでのご愛顧、誠にありがとうございました。
会員の皆様には、これからも高知県のIT産業を盛り上げていただきたく、目的により以下に紹介する関連URLをご参照いただければ幸いです。これからも、高知家の一員として、よろしくお願いいたします。
なお、当HPにつきましては、当面は公開を続け、一部のコンテンツを「高知県IT・コンテンツ企業進出サポート公式note」(https://kochi-pref.note.jp/)に順次移管しながら、2025年3月31日(月)をもって閉鎖する予定です。
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