高知家のIT~Work from KOCHI~

2024.2.7

サスティナブルを求めて高知にUターン!ジュエリー会社経営からIT業界へ転身!(株式会社DONUTS:浪上依里さん)

東京でジュエリー会社を経営していた浪上依里なみのうええりさん。高知へUターンし、現在は「株式会社DONUTS」で高知オフィスの副オフィス長兼インサイドセールスのグループリーダーとして社員のマネジメント全般を担当されています。

今回は、そんな浪上さんに高知での働き方や暮らし方について伺いました。

プロフィール
高知県中土佐町出身。高校卒業と同時に、大阪にあるファッションの専門学校に進学。その後、海外のメンズアクセサリーの代理販売会社に就職。約 10年間勤めた後、東京で自身のジュエリー会社を立ち上げる。2018年、サスティナブルな暮らしを実現するために東京から高知へUターン。


東京でジュエリー会社を経営。30歳目前に大成功。
浪上さんは高知県出身と伺いましたが、Uターン前はどのようなお仕事をされていたのですか?
東京でジュエリー会社を経営し、デザイナーとして活動していました。扱っていたのは、女性向けのパーティーアクセサリーです。女性が特別な日に身につける髪飾り、ネックレス、ピアスなどのデザイン、製造、販売までを100%自社で行っていました。

どのような経緯でジュエリー会社を経営することになったのですか?
私は高知県の中土佐町出身で、高校までは地元にいました。高校卒業後は、大阪にあるファッションの専門学校に進学。その後は、海外のメンズアクセサリーの代理販売会社に就職しました。世界中からさまざまなブランドの商品を輸入し、百貨店などに販売する会社です。当初は大阪配属でしたが、すぐに東京へ転勤することになり、20歳で上京。そこか29歳までの間、東京でブランドマネージャーを務めていました。そのなかで、いつかは自分がデザインしたレディースアクセサリーを扱いたいという思いが強くなり、自分のブランドを立ち上げることに決めました。パーティー用の髪飾り、ネックレス、ピアスなどを総合して「身飾り品」と名付け、「世界中の女性が愛する身飾り品を目指したい」そんな思いを込めて立ち上げたブランドです。元々は展示会のみで販売していましたが、いろいろなご縁で事業が拡大し、表参道とオンラインショップ・大手百貨店直営店を構えていました。

自身のものづくりに違和感。自問自答する日々。
東京でのブランド立ち上げは順調だったように思えますが、そこから高知へ Uターンしようと思ったきっかけは何だったのですか?いろいろなターニングポイントがありますが、最初のきっかけは時代がサスティナブルな方向へと向かい始めたことでした。2013年ごろから地域環境問題に注目が集まり、「持続可能であること」が求められるようになってきたんです。私自身もデザイナーをしていたことからトレンドに敏感だったので、自然と意識するようになり、スーパーでは有機栽野菜しか買わなくなったり、自分の価値観変わり始めたんです。サスティナブルな時代に変わり始めているときに、時代と自分との間にャップを感てしまいました。それを機に、自分のものづくりや経営スタイルについて自問自答するようになりました。

どのような葛藤がありましたか …?
もう何年もの間、経営兼デザイナーとして多忙な日々をっていたので、自分の時間や帰省するもなく、何か大なものをれてしまっているような感がありましたそして、一番の決め手は子供妊娠したことでした。妊娠してこの子育てをえたときに、東京にみ続けるイメージがかなくて。自分のどもにはサスティナブルな環境ってしかったので、高知にUターンすることをえ始めました。
とはいえ、すぐにUターンすることは現実しく、5〜6年はタイングをうかがっていました。変わ仕事はきでしたし、何より自分の品を求めてくださるお客様在が一番葛藤でした。お客様えてくれるくの方々の期待えたいという思いと、自分のなかにあるモヤモヤが入り混じっていました。

その葛藤からどうけ出したのですか?
ある日、農家さんの玄米をいただく機会があって、そのときの衝撃が自分を目めさくれました。今まで食べていた一流料理をどの美味しさで、それはもう衝撃でした
そのとき、「なこんなに素朴美味しいのだろう、私は人生本質を間違っているのかもしれない」と何かが目めました。東京で自分のお店を持ち、成功さることをステータスにしていたのではないかと思ったんです。
そのうち、自分のつくりたいものをつくることができて、お客様喜ばせることができるのであれば法人というにこだ必要はないなと思うようになりました。そこで、出を機にUターンし、個人事業として活動していくことに決めたんです。

■Uターン後は業にどっり!本物のサスティナブルライフを実現。
高知にUターンされてからはどのような活をっていたのですか?
個人事業としてジュエリーの仕事を続けつつ、前からっとやりたかった業に間どっマりました!子供未来のために過程消費する食べ物供給家庭内でまかなえたら合、日にとっておおきな自給率向上につながります。知り合いのおさんりて、トラクターなどの機もすえてあら野菜挑戦しました。もうにいました

―一度地元を出たからこそわかる良さがありましたか?

まさに!私が農業の師匠と呼んでいる方がいるんですけど、その方から「あんたが20年間東京に行って揉まれてきたからこそわかる感動よ。そのまま高知におってもわからんかったやろ。外に出たからこそ良さが分かるがや。人生はそういうもん。」と言っていただいて、本当に感慨深いものがありました。

■株式会社DONUTSのサスティナブルな理念に共感し、入社を決意。

―IT業界への転機は何だったのですか?

3年間満足のいくまで農業に没頭しつつ、ジュエリーデザインの仕事を継続していました。高知でデザイナーをしながら関東にある工場を稼働させていたのですが、そろそろこのスタイルを変えたいと思ったんです。物ではなくて、自分のテキスタイルを売るビジネスに変えようと思ったのがIT業界へ飛び込むきっかけでした。実は、これはUターン当初から構想していました。そのためにはITの知識が最低限必要ですし、未経験から一通り学ぶには数年かかると思ったので、高知で自分に合いそうなIT企業がないか探すようになったという流れです。たまたま、知人がIT企業の求人メディアを運営している会社に勤めていたので、いろいろ相談したり、情報収集してもらったりと協力してもらいました。そんなときに「株式会社DONUTS」の求人に出会ったんです。当時、DONUTSは高知に進出したばかりで、立ち上げメンバーを募集していました。私はいつも直感力が働く方なのですが、経営理念や募集内容を見たとき、すぐに自分に合うなと思いました。

―決め手は何だったのですか?

一つは「高知県で100名の雇用」を目標に掲げていたことです。若者の流出が進んでいるなかで、DONUTSという受け皿が高知を持続可能にするのではないかと思いました。
さらに、「ジョブカン」というクラウドサービスにも惹かれましたね。ジョブカンは勤怠管理、経費精算、給与計算、請求書や見積書の作成など、企業のバックオフィスを DX化できるサービスです。「これってまさに私が求めていた超持続可能じゃん!」と運命を感じましたね。このような理念をもっている会社であれば、自分に通ずるものがあるし、戦力になれるのではないかなと思いました。ジュエリーデザインの仕事はいつでも再開できるけど、DONUTSの立ち上げは今しかできないなと思って。すぐに応募して、高知オフィスの2人目の社員として入社することになりました。
―現在、高知オフィスには何名くらい在籍されているのですか?
40名ほどの社員が在籍しています。当時、私を含めて2名からスタートしたのですが、目標である「100名の雇用」に向けて、積極的に採用を展開しています。

―現在の働き方や仕事内容についても教えてください。
基本的に毎日出社してオフィスで仕事をしています。現在は、ジョブカンのインサイドセールスのグループリーダーを勤めていて、サービス内容を電話やメール、オンラインで案内する仕事をしながら、マネジメントを行っています。また、副オフィス長も兼任しています。

―普段、仕事ではどのようなことを意識されていますか?
一番意識しているのは、部下の心が豊かであるかどうかです。部下には、仕事は暮らしの一部であり、暮らしのなかに仕事があるということ。そして、暮らしと仕事をきちんと天秤にかけて、バランスをとるように伝えています。また、グループ内では常に働く目的を確認し合うようにしています。そこを押さえることでモチベーションアップにつながり、結果仕事の質が高まると思うんですよね。ITというデジタルな世界で働いているからこそ、社内での会話を大切していますし、部下ひとりひとりとの面談が貴重な時間になっています。

■日本中をジョブカンで効率化したい!
―現在の目標を教えていただけますか?
まずは、100名の雇用を達成したいです。これは単なる数字目標ではなく、都会とほぼ同等の水準で働く社員を増やし、その経済効果で高知に還元するという意味を持っています。また、日本中をジョブカンで効率化したいです!特に、地方には中小企業をはじめアナログ体質な企業が多いと思います。そこにジョブカンを導入していただくことで、企業のコストダウンを図り、企業の体質そのものを効率化したいと思っています。今、企業の DX化が重要視されている時代ですが、ジョブカンというサービスを通じて貢献することができたらとてもやりがいがあるのではないかなと思いますね。そして、持続可能な社会に一歩でも繋げていきたいです。

―最後に、高知へのU・Iターンを検討されている方へのメッセージをお願いします!
高知へのU・Iターンはメリットの方が多いと思います。私は東京から高知にUターンして暮らしや自分にかけられる時間が圧倒的に増えました。食べ物も美味しく、自然も近くにあって物価も安い、子育てするには申し分ない素晴らしい環境です。また、自分のやってみたいがすぐ叶う環境だなと思っています。例えば、一軒家に住んでみたい、車に乗りたい、毎週海に行きたいなど。私で言うと農業です。東京では諦めざるを得なかったことが、Uターン後すぐに叶いました。ぜひ魅力あふれる高知に来て、心豊かな暮らしを体験していただきたいなと思いますね。

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