高知家のIT~Work from KOCHI~

2023.2.1

11月25日(金)副業人材活用「社内のITお困りごとサポーター」のインタビューイベントを開催しました。

11月25日に、高知県内の副業人材活用の事例として、高知第一薬品株式会社の松本氏、副業参画をされている田中氏にインタビューを行うイベントを開催しました。

高知第一薬品様では、「社内のITお困りごとサポーター」として、副業人材を活用し、些細なITに関するお困りごとを相談・解決されています。ちょっとしたお困りごとや、知見が足りない箇所に対して、メールやオンライン会議で相談し、迅速にアドバイスをいただけるので大変助かっているそうです

イベントでは、副業人材を活用するに至った背景や、実際の効果、副業人材側からの視点などについて語っていただきました。

 アーカイブ動画も掲載しておりますのでぜひご覧ください。

【前編】

【後編】

イベント概要

■ 開催日程 :11月25日(金)14:15~15:15
■ 開催形式:オンライン

ゲスト

■ 県内企業:高知第一薬品株式会社 代表取締役 松本 剛文 氏
■ 副業人材:田中 真人 氏

 

イベントの様子

■ 副業活用企業の自己紹介、副業活用の背景

まず最初に、副業人材活用をされている高知第一薬品株式会社様に会社紹介と自己紹介をしていただきました。

高知第一薬品株式会社様は、医療用医薬品の卸事業をされている会社です。 

日頃から、社員の働き方を良くするために社内の業務効率化やデジタル化の重要性を感じていましたが、ITに詳しい専門人材が社内にいない状態で困っていたそうです。社長自ら色々調べても時間がかかってしまったり、少しITに詳しい経理の方に問い合わせが集中してしまうといった状況でした。

そこで、副業人材の方に入っていただくことに決めました。

 

■ 依頼している業務内容

副業人材の方には、業務推進に必要なIT活用に関する色々な相談事に関してアドバイスをいただいているそうです。

具体的には、営業の社員が社外からシステムに接続した際の反応が遅いのでどうしたら良いか、など些細なことも相談して、原因や現時点で取れる対策などを教えていただいているとのこと。

システムを導入したり大掛かりな「DX」を行うのではなく、普段のIT活用に関する小さな困りごとを相談して助かっている、というのが印象的でした。

 

■ 副業人材の自己紹介

続いて、高知第一薬品株式会社様の副業人材として活躍されている田中氏にも自己紹介をしていただきました。

田中氏は、社内システムエンジニア歴20年で現在、本業は社内のIT担当として働きつつ、副業で「情報システム担当者が不在の会社の支援」をされています。他県在住ですが高知にもご縁があり、よさこいを踊ったこともあるそうです。

高知での副業を始めたのは、以前から地域活性化に関心があった中で、高知家のIT~Work from KOCHI~(旧:高知家IT・コンテンツネットワーク)に会員登録をしたことがきっかけでした。副業人材募集の案内があり、役に立てるかも、と思い応募をされたそうでした。

 

■ 副業活用・参画時に不安に感じていたこと

ここからは、副業活用・参画がスタートをするにあたって感じていたことなどをお伺いしました。

副業人材活用をすると決めた松本氏でも、最初は不安があったそうです。外部の人材を活用するのは初めてで、ITの専門用語に詳しくなかったり、教えてもらったことについていけるかどうか不安だった、とのこと。

ですが、副業人材の選考面談の時に高知の話で盛り上がり、また業務の相談をした時にも専門用語を多用するのではなく、困りごとを聞いてくれる姿勢に、とても安心感を覚えたそうです。

また、田中氏からの提案により、自分のスキルで力になれるのか不安な部分があったので、副業参画前に松本氏と話して、1週間の無料トライアル期間を設けました。

その1週間でお互いのニーズ等を確認し、不安を解消した上で案件がスタートしたそうです。

 

■ コミュニケーション方法

どのようにコミュニケーションを取っているのかについてもお伺いしました。

基本的に、メールでの連絡を中心にコミュニケーションを取りながら進められているそうです。

具体的には、松本氏から相談したいことなどをメールで連絡、田中氏から24時間以内に回答を送ってもらう、というやり方をとっています。

調査が必要な場合など田中氏の方で時間がかかると判断した場合は、回答期限を連絡するなど、お互いに無理のないスケジュールを心がけているようでした。

メールで、テキスト中心のコミュニケーションですが、質問したことに対して田中氏の説明が非常に分かりやすく、オンラインでも特にコミュニケーションに問題はないと、松本氏はおっしゃっていました。

 

■ これから副業活用をしたい企業様、副業参画をされたい方へのメッセージ

最後に、お二人からそれぞれメッセージをいただきました。

松本氏「実際にやってみて思ったのは、弊社のようにITに詳しい人がいない、高知の中小企業でも高知にいながらにして都市部の高度なIT人材のスキルを活用できるんだな、ということです。

自社の人材だけでは実現不可能なことを、副業人材を活用することによって実現することが可能になるので、本当に高知の企業にとって非常に有益なことだと思います。

田中氏のように高知と繋がりたいと感じている方との出会いも嬉しく、もっと多くの企業様が外部の人材活用ができたら高知県にとっても非常に良いかなと感じています。」

田中氏に副業として入ってもらっていることに、とても満足している松本氏。外部人材の活用により、企業の可能性が広がっていることを実感されているようでした。

田中氏からは、下記のようにメッセージをいただきました。

田中氏「副業をお受けするメリットとしては、今まで持っていたスキルでしっかりと仕事ができること、本業の中だけでは得られないような新しい経験知識も得ることができ、それをまた本業に活かすことができて良いシナジーが生まれることだと思います。

また、高知との繋がりがまた一つ増えたことも、とても大きなメリットだと思っています。」

その一方で、発注をする企業と、副業を受ける方への留意点にも言及されました。

発注をする企業側の留意点として、
・副業でお願いする方には、本業との兼ね合いでどうしても”時間”の制約があること
・時間がかかる作業や、緊急の案件は副業人材活用では難しく、納期に余裕がある案件、情報提供などのご支援など外部スキルの支援で解決できる案件がおすすめであること

副業人材として活躍されたい方へ
・本業があるので、Wワーク&ライフバランスのため、時間の使い方を考えることが重要
・仕事として受ける以上は、プロとしての責任を持って進めるという意識が重要

実際に副業として複数の案件に関わっている田中氏だからこその、重要なメッセージだと思います。

 

■ 最後に

今回は、実際に副業活用をされている企業の方、副業人材の方にお話をお伺いしました。多くの企業様にとって身近な事例で、とても参考になったのではないでしょうか。

「副業人材(社内の専門人材)の活用」となるとハードルが高いかもしれませんが、今回のように日々の業務の中でのちょっとした困りごとを相談してみるなど、身近な相談相手として人材活用をしてみるのも良いかと思います。

今回はインタビュー内容を要約してレポートをしましたが、具体的な仕事内容や仕事の進め方、双方がどう感じていらっしゃるかなども詳しくお伺いしましたので、ぜひ動画アーカイブもご覧ください。

【前編】
https://www.youtube.com/watch?v=lbr73kRogek

【後編】
https://www.youtube.com/watch?v=Hbx4zRwb8Qo

 

また副業人材活用に関してのご相談や、「何がお願いできるかわからない」「一緒に仕事をしていけるか不安」など気になることがありましたら、ぜひお気軽に高知家のITWork事務局までご連絡ください。

【ご相談はこちらから】
https://forms.gle/FCHbBk36jJAmgSkq6

 

以上

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